aster_ismの工作室

FPGAとかマイコンとか

Raspberry Piで手のひらScala実行環境

LL/ML Advent Calendarの7日目の記事です.
タイトルは @aster_ismRaspberry Piで手のひらScala実行環境」です.
ちゃんとMとLが入っていますね!

タイトルは決めかねていたのですが,先週ぐらいに,Raspberry Piが届いたので,タバコサイズのscala実行環境を作ってみることにしました.

そもそもRaspberry Piが何か知らない方に簡単に説明すると下の図のようなARMマイコン基板です.

メインとなるSystem-on-ChipはBroadcom BCM2835でCPU,GPU,DSPなどが1チップになっています.
基板上には電源供給用のMicroUSB,SDCardのスロット,USBx2,HDMI,コンポジット,Ether,サウンド,GPIO端子が付いています.
お値段も4000円しないですし,ちょっとしたARMマイコンを使った工作には丁度いいおもちゃです.


さて,まずはOSのインストールですが,Raspberry Piの場合はddコマンドでOSのファイル構成をそのまま書き込むのが一般的です.

公式サイトには,Debian系のRaspbianとかのイメージが公開されています.
最近は雑誌とかでも取り上げられているので,このあたりの情報はたくさん出てくるはずです.
あまりDebianは好きでは無いですが,諸事情により選択.
初期設定を終わらせるとログインを求められます.
user: pi
password: raspberry
でログインしましょう.

あとは普通のDebianと同じです.
aptitudeが使えますので,

sudo aptitude install scala

すれば,簡単にインストールできます.
と言いたいところですが,一部のパッケージがレポジトリに無いようで怒られます.
とりあえず,見つからないのはicedtea-netx_1.3.2_armhf.debだけですので,適当に探してきて.dpkgしました.

ということで,無事Scalaのインストールできたので対話環境を立ち上げます.
ちゃんと,評価されてますよね!

Cygwinを使ってSSHRaspberry Piにログインして実行しています)

ということで,手のひらScala実行環境が構築できました.
コンポジットがあるので,旅先でTVに繋いでキーボードさえあればScalaを使える!
すばらしい!
今日のなごやかScalaでも,これを持って行けばWindows上でも簡単にScalaが使える!
ということで,マイコンに興味がある人も無い人もチャレンジしてみてはどうでしょうか?

ちなみに上の1+1を評価するのに1分ぐらい掛かるのは,仕方がないと諦めましょう.所詮はマイコンです.




追記:本当はARM用openSUSEを使ってSML#の実行環境を作ろうとしたけど,ARM上でSML#コンパイルができないので諦めました.